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「日本一大切にしたい会社」の坂本先生の話

2013/02/10 ysdyt 0 Comments

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島根大学で2012年度から新設された授業「実例 中小企業経営論」が意外にオモシロかったので、その中で話された内容を転載。

 

この授業は、島根県内の中小企業の社長が毎週オムニバス形式で登壇し、「労働とは・企業とは・経営とは・就活とは」といったさまざまなトピックをセミナー形式で行う90分の授業らしい。

らしい、というのは実は自分も最後の回の講義を聴いただけということ。もう少し参加しておけば良かったと少し後悔… 来年も開講されるらしいので興味のある人はゼヒ!
社会人の聴講も可で、学生と社会人の受講者が半々という島大では何とも珍しい授業。

 

最後の授業のスピーカーは豪華な感じですネ

坂本 光司 氏 (法政大学大学院政策創造研究課教授)
宮脇 和秀 氏 (株式会社ミック代表取締役社長、島根経済同友会代表幹事)

坂本先生は、アノ、「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者だったりします。

 

坂本先生の内容
幸せの就職をしよう!~「実例 中小企業経営論」総括~
から個人的にオモシロかったところをピックアップします。

 

経営とは組織に関わるすべての人々を幸せにするための活動

坂本先生は十数年の時間をかけ、7000社もの企業を見てたどり着いた「会社経営とは」という問いに
「経営とは組織に関わるすべての人々を幸せにするための活動」
と結論されていた。

会社を経営するとは
「製品シェア・会社規模を大きくすること」
「他社を叩き潰すこと」
「上場すること」
ではなく、
「社員とその家族は元より、取引先、仕入れ先の人々を幸せにすること。」

『社員とその家族を路頭に迷わせる”リストラ”は企業が行う一種の”殺人行為”である。』
『企業が1人の人間を”雇用する”ということは、その人の命と生活を守り、その人を成長させるということ。 それが企業の使命である。』
など、心に響く言葉がドシドシ出てきた。

 

正しい経営をぶれず実践する会社を選べ

坂本先生があげる「会社選びのポイント」とは

  1. 大企業から中小企業
  2. 大都市企業から全国企業
  3. 業績重視企業ではなく人の幸せ重視企業
  4. 拡大・成長重視企業ではなく継続重視企業
  5. 株主重視型企業ではなく社員と家族を重要視する企業
  6. リストラ実施企業ではなく社員とその家族の命と生活を守る企業
  7. シェア・ランク重視企業よりオンリーワン重視型企業
  8. 行き過ぎた成果主義型企業ではなく年功序列ベース型企業
  9. 高入社倍率企業ではなく低離職率企業
  10. 価格重視型企業ではなく非価格重視型企業
  11. 効果・効率等経済性重視型企業ではなく社会性重視型企業
  12. 経営者・人事担当者ではなく全社員のモチベーションが高い企業
  13. 戦略重視型企業ではなく目的・理念重視型企業
  14. 過去ではなく今日と明日を重視する企業
  15. 机上ではなく三現(現場・現物・現実)を重視
  16. 弱者に冷たい会社ではなく弱者に優しい会社
  17. 仕入れ先に冷たい会社ではなく仕入れ先を大切にする会社
  18. 会社ではなく顧客の都合・幸せを優先する会社
  19. 市場対応型企業ではなく市場創造型企業

この中でも特に個人的に印象深かったのは、

7. シェア・ランク重視企業よりオンリーワン重視型企業
ランクの上位にいる、ということの意味は「他社より先行している」「他社より規模が大きい」というだけであり、「自社でしか出来ない仕事がある」ということではない。他社でも出来る様な仕事であれば、いずれは不毛な価格競争に巻き込まれるだけ。「自社でしか出来ない」という仕事をしている企業を目指せ。

11. 効果・効率等経済性重視型企業ではなく社会性重視型企業
12. 経営者・人事担当者ではなく全社員のモチベーションが高い企業
会社が経済性を重視するのは当然であるが、最近ではその上に社会的意義も重視しなければいけない。自分の仕事が社会に貢献しているという誇りを持つ社員が集まる会社は素敵。

 

肩書きや利益、規模を求める会社の時代は終わりつつある。

肩書きや利益、規模を求める会社の時代は終わりつつある。 就活生にしても、名のある会社を盲目的に求める学生は減少していき、「この会社で働くことは自分の幸せか」という疑問を常に持つようになってきている。そして優秀な学生ほど「働く意義」を強く求め、自身のスキルアップや、その会社の社会貢献度、仕事へのやりがいを正しくアピールする会社に集まるようになってきている。現に、決して給料が高いとは言えないNPO団体や地域のボランティア的活動に非常に優秀な人がちらほらいたりする。

そうはいっても、「生活できなければ理想を求めることもできない」として、希望ではないが内定を貰えた会社に就職していく友人も見てきた。 無農薬野菜がカラダに良いとは知っていても割高な野菜を毎日買って食べることは難しい、ということと同じ。目先の利益は理想よりも高い。
それを否定するつもりは毛頭無いが、最近の社会起業家ブームに際して、利益よりも社会貢献度ややりがいを第一目標とする会社も増えてきている。意外に地方にこそそういった「モチベーションの高い」会社が存在している。
理想を殺さずとも、都会だけでなく地方にも目を向ければ、十分に充実感のある幸せな生活を送れるチャンスがあることも知ってほしい。

株式会社ミックの社長さんもオモシロい話をされていたが、また次回に。

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