ysdyt.net

Aiming at the boundary between digital and analog

勝手にシマネシュランガイドしてみる

2014/03/29 ysdyt 0 Comments

Pocket

自分は良く言えば「なんでもおいしく食べれる」、悪く言えば「食に関心がそれほど無い」という舌音痴の残念な人間であることを自覚しているんですが、

県外から大切な人が訪問してきたら絶対に連れて行く島根の美味しいお店をツウな人に紹介してもらったので行ってきてみました。舌を鍛えるために。

行ってきたお店は『素材香房味蔵-ajikura-』と『食の杜 ワイナリー奥出雲葡萄園』というところで、それぞれ松江市内から高速道路を使っても2時間半と1時間かかる場所にあります。

言わずもがなTHE・田舎で車もあまり通らない。お世辞にも気軽に行きやすいとは言えない場所なのだけどそのお店の駐車場だけ広島やら岡山ナンバーの車で混んでいるという期待値を跳ね上げる盛況ぶりです。実は2つとも島根では有名なところだったりするそうです。

2つのお店のユニークな共通点は、レストランが農園を持っているということ。レストランで使われる食材は自分たちや地域で育てたものらしいです。巷で話題の地産地消ですね。

正直に告白すると、「美味しい空気・豊かな自然・美しい水・地産地消」などは“イナカノミリョク”を表すお決まりのフレーズで別段魅力を感じません。

でもやっぱり違うんですね。前菜とかで出てくる野菜がすげー旨いんです。

都市部に住んでいると(高い)お金払えば日本中の美味いものはなんでも食べれるような気になりますが、地産地消の美味しさというのは確かに存在して、保存・輸送手段が発達した今でもその土地でしか食べれないものがあるようです。舌音痴の自分ですらそう感じたので間違いない。

自分みたいなもんが食レポするのはかなり恐れ多いので写真をぺたぺた貼っていきます。旨い料理は目でも旨い!

 

素材香房味蔵-ajikura-

IMG_0129

すっごい田舎に佇むお店なんですが店内は蔵(?)を改装したような広い空間でおしゃれ。スーツを着たウェイターさんが案内してくれるのでちょっと緊張しました。なので内装の写真撮り忘れました。

雰囲気含め「ここが島根なのか…」と疑うレベル。とんがってます。(お店の雰囲気はココから見れます)

IMG_0102

前菜からかなりの衝撃。野菜がフワフワなんです。ゆっくり食べながら「あー、今めっちゃ良い物食べてるわー…あー」と実感できます。高まる期待感。

IMG_0107

IMG_0109

白菜の冷たいポタージュ。

IMG_0115

IMG_0124

パスタとメインは地ブランドの石見ポークや石見和牛・チョウザメ・瑞穂地鶏から選びます。「この中から一つを選んで下さい」という残酷な選択を迫られる。

自分ごときが味について何か書いても貶めるだけの気がするので口を閉じます。ぜひ食べに行って下さい。席数が少ないので事前に予約しておいたほうが良いです。

IMG_0127

箸置きもかわいい。

 

ajikuraは料理の美味しさ以外にもユニークな取り組みをされていて、中でも「食と農を通した地域おこし」の取り組みである『耕すシェフ』は有名です。

『耕すシェフ』とは、野菜の栽培から地元食材を使った料理の提供を目指す起業家の募集・研修を行うプログラムで、地域おこし協力隊(人口減少や高齢化等の進行が著しい地方へ地域外の人材を誘致し地域活性化や定住を推進する取り組み)から募集されています。

ちなみにこの取り組は平成24年度の過疎地域自立活性化優良事例として総務大臣賞を受賞していたりするそうです。

ブランディングもしっかりされてて超かっこいい動画も用意されています。もう一度言いますが、ここ、島根のめちゃくちゃ山奥ですからね。そんなところでこのクオリティーを出し続けるというのが秀逸。美味しい上にストーリーもあり個人的に大ファンになりました。

帰り際にお店の方に「どこから来られたんですか?」と話かけてもらいちょっとだけ雑談。5月くらいにはお店の隣にあるサクランボ園で狩り放題のイベントがあるそうです。また行きたいなー

ちょっと行きにくい場所ではありますが、世界遺産 石見銀山から車で一時間なので一緒に行くと良いかも知れません。贅沢なものを食べるためにわざわざ時間をかけて行く、というのもなかなか乙ですよ。

素材香房味蔵-ajikura-
※写真はランチの「ajikuraコース 2,500円」

 

P.S

IMG_0133

google map には載っていないのだけど、ajikuraの目の前に「カフェMui(ミューイ)」という小さなお店がある。ここでは全国で数件しか行われていない完全自然放牧によって育てられた牛から作られる牛乳やソフトクリーム・ジェラートが販売されています。

牛舎につながれ、均一化された牛乳を大量生産する一般的な生産方法とは違い、完全放牧された牛は四季の変化を受けながら限りなく自然のままに牛乳を作る。なのでここで採れる牛乳は一日一日で味が違い、今日飲んだ牛乳は二度と飲めないそうです。そんな牛乳から作られるソフトクリームが旨くないわけない。

写真はソフトクリームの表面を焦がして作られたデザート。表面はサクサクでちょっと苦く、内は冷たくて甘いソフトクリーム。なんというズルさ。もちろん“一期一会”の牛乳もゲットしましたよと。

カフェ Mui 

 

食の杜 ワイナリー奥出雲葡萄園

2件目。建物のメインはワイナリーらしく、フロアの一角にあるレストランで食事することができます。予約制のようなので要注意。

IMG_0465

IMG_0444

またまた野菜が旨い。めちゃくちゃシャキシャキ。自分は例によって「野菜があまり好きではない」人間で、サラダなんて普段、和風だかフレンチだかシーザーだかをドバっとかけて「ドレッシング味」を食べてる感覚だけど、ここでは申し訳程度にかかってるドレッシングがめちゃくちゃ旨い。ちゃんと野菜を食べてる感じがします。普段使ってるドレッシングの味の濃さがよくわかる。

IMG_0446

IMG_0451

自家製パン。オリーブオイルを好みでつけて食べる。シンプルなのにすごく風味があります。チーズは知る人ぞ知る木次乳業産です。日本初の低温殺菌牛乳のところですね。

一日前に予約しとかないといけない「木次のチーズフォンデュ」があるらしく次回は絶対トライしたい。

IMG_0454

メイン。一つのお皿のなかにこんなにカラフルな野菜が並んだ光景を初めてみた。肉が柔らかいのはもちろん、野菜までフワフワとはどういうことだ。

IMG_0464

お店の目の前では広大な土地を使ってブドウが作られ、収穫されたものがそのままワインやジュースになる。濃縮還元のジュースのような「濃いけどクドい」感じは全然ない。さらさら飲めるおいしさ。

IMG_0462

IMG_0456

店内でワインやチーズなども販売されています。

IMG_0463

この『食の社』は、他にも農園・葡萄園・パン屋・豆腐屋が構成する複合エリアになっています。そもそもは農業や食の安全に疑問をもった人々が木次乳業を中心に設立・運営されているそうです。

島根って食と農の意識がすごく高いところなんですね。理念を持って必要十分以上にこだわるって、かっこよい。

食の杜 ワイナリー奥出雲葡萄園
※写真は2,000円のランチコース

 

Pocket

Previous Post

Next Post