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3倍良く切れる”ハサミ”が面白い

2013/03/07 ysdyt 0 Comments

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たまたま見ていたテレビ曰く、最近

従来製のものよりも3倍良く切れるハサミ

というものが評判らしい。

それは、プラス株式会社という有名な文具メーカーのハサミらしいが、日本では年間で1500万本売れるというハサミ業界で、プラス社製のハサミだけで250万本売り上げているというから面白い。

 

どうしてそんなに良く切れるかというと次の事が理由らしい。

ご存知の通り、従来製のハサミで厚紙やプラ板などを切る場合、「ものすごく力を入れないと切れない」ということがよくある。その原因は”開いた刃と刃の間の角度”にあったらしい。

例えば、ハサミの”刃”の部分を手に近い側から”歯の根もと”、”刃の中腹”、”刃の先端”というふうに分けると、経験的にも “歯の根もと”と”刃の中腹”部分では切り易いが、”刃の先端”ではあまり切れないことをみんな知っている。

「どうして部位によって切れ味が違うのか?」ということを詳しく調べてみると、”歯の根もと”部分でモノを切る場合、開いた刃と刃の間の角度は80度。”刃の中腹”部分では30度。”刃の先端”部分では10度という角度になっていたらしい。
そして、モノを切る時は30度の角度が刃の切断力が最も高くなるらしく、これまでユーザーは(無意識の間に)もっとも良く切れる”刃の中腹”部分でザクザクとモノを切っていたことになる。

そこで、プラス社製のハサミは片側の刃を円弧型にすることで、”歯の根もと”、”刃の中腹”、”刃の先端”のどこで切っても常に30度の角度で切断できるように設計した。その切断能力が(自社比較で)3倍ということらしい。テレビでデモされていた映像からも、明らかに従来製のものより面白いほど”スパッと”切れていた。
この発見?と製品化はプラス社が”世界で”初めてらしい。

 

個人的に面白かった事は、この話ってまさにコロンブスの卵で、経験的にも「刃の真ん中あたりで切ると一番切り易い」ということは多くの人が何となくわかってたのに、「どうしてその部分が良く切れるのか」ということにそこまで問題意識を持たず、調べず、誰もはさみの片方の刃を円弧型にしようとは思いつかなかった。
円弧型の刃の設計には、対数螺旋の祖と言われる研究者ベルヌーイから名前を取って”ベルヌーイカーブ”として特許がとられたらしいが、そんな数学者の名前を出さずとも感覚的にそのハサミが良く切れそうなことはわかる。

この製品が発明されたことで、数百年停滞していた”ハサミ”の性能は一気に進化したらしい。おもしろい。

 

しかし、この”はさみの進化”に関係して、自分が思った事、
それは

「はさみ よりも 傘 を誰か進化させてくれ!!!」

ということである。

あいつらは一体いつまであの形でいる気なんだ…
というか、世界中で一向に形が変わらないことを考えると、
“傘の進化”は人類に与えられた命題ではないのかとすら考えられ(ry

 

家庭用はさみ「フィットカット カーブ」を新発売株式会社プラス

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