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Ruby生みの親 まつもとゆきひろ氏講演について思った事

2011/08/10 ysdyt 0 Comments

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アメリカにいるときに、「島根に住んでる」というだけでかなりいじられたのですが(そして未だに。)
まあ、仕方なし。

島根は 陸の孤島 と呼ばれていたり、
Google先生に「島根に」と打ち込むと、予測検索で罵詈雑言を浴びせられたり。
(ちなみにジェットコースターみたいな道は実在します)

そんな島根ですが、

インターネットがないらしい島根ですが、

実は、「なんでこんなものがここに?」とビックリするようなものたまにあります。
例えば、島根県安来市にある足立美術館。Wikipediaによると

米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)では、初回の2003年から2010年まで、8年連続で庭園日本一に選出されている。2010年のランキングは日本国内803箇所の名所・旧跡を対象にしたもので、「庭そのものの質の高さ」「建物との調和」「利用者への対応」などが総合的に判断されたもので、とくに細部まで行き届いた維持管理が評価されている。また、『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で三つ星(必見)を獲得している。

という、古都京都も真っ青の栄光ある庭園があったりします。

出雲大社には、神無月である10月には、日本中の神様が集合するらしいです。なので島根では10月は「神有月」と呼ばれます。年末になると、地元に帰ってきた友達とJoyfulに集まる、みたいなそんな感じ? 世界遺産たる石見銀山もあります。あと世界で一番大きい砂時計である「一年計時計」もあったり。 一時期流行った 秘密結社鷹の爪 のアニメーターも島根人。日本神話の八岐大蛇とか須佐之男命とかも島根が舞台。耳なし芳一で有名な小泉八雲(ラフカディオハーン この人、元々はヨーロッパ人なんだよ、知ってた?!)

 

そんなこんなで、インターネットはないですが、人生で一度は観光にくれば楽しいであろう島根県です。(ただし3日あれば、二度と来なくていいくらい有名地はすべてを見れます。飽きます。)

そして、そして、ナゼ島根?で一番、ビックリするのが、 なんと プログラミング言語Rubyを作成された”まつもとゆきひろ氏”が島根在住なのです(←島根県にインターネットがある証拠!) 。。。。って言ってもプログラミングに興味ない人は 知らんし! かもしれんけど・・・ プログラミング言語作った人なんて、ホンマにすごい人なんやって!

そんな大先生 まつもとゆきひろ氏が、先日島根大に来られ、1時間半の講演をされました。←ここから本題です。

島根ではなかなかないビッグな人物のお話を聞けるチャンスにも関わらず、さすが島根大生。 講演に来たのはたったの10名ちょっとでした。 さすが島根大生。 まつもとゆきひろ氏と株式会社ネットワーク応用通信研究所(NaCl)の井上社長が講演をされたのですが、話の中で個人的に心に残った話を書きます。

NaClの井上さんの話で面白かったのが、「就活生必聴。企業が欲しい学生とは」でした。 ズバリどんな学生かと言うと、「合コンで幹事ができる学生」らしいです。はい。

言わんとされた事は「相手のニーズを正確に理解できる人」ということでした。

合コンにおいても、「この男はこんな女の子がタイプだから用意しよう」とか「この女の子はこういう雰囲気の話が好きだから話題をうまくそちらに誘導しよう」とか、 ”相手のニーズが分かる人”はコミュニケーションにおいても、相手の言わんとすること・要求していることを掴む読解力がある、もしくは相手の求めんとするものを引き出すために的確な質問を聞ける人、ということらしいです。 たまに「会話のステップ」を数段飛ばして話をしても、しっかりと会話について来れる人がいます、さらにはこちらの言わんとすることに先回りしていることもあったり。 やはり、そういう人は頭の回転が速いなーと思うし、実際いちいち細かく説明しなくていいので会話のテンポがいいし、楽しいのです。言葉をはしょってるはずなのに、その辺の人と話すより会話の理解の食い違いも少なかったりします。 きっと彼らは会話をしながらも「この人は何を言おうとしてるんだろう」と常に頭を回しているはずなのです。ただ相手の言葉を、流れのままに耳に入れるのではなく常に相手の話題の”オチ”を先回りして探しているのです。 そういう知り合いが、自分の周りにもいる人も多いと思いますが、おそらくそういう人をさして「相手のニーズが分かる人」と言われていたのかなーと思いました。実はこのことは、自分が人と話をするときに常に意識していることでもあったので、すごく納得しました。

 

そして、まつもとさんのパートでは「簡潔さは力なり」というフレーズが心に残りました。 「現代」はいろいろな側面において”複雑”になっているようです。複雑化社会。 分かりやすい例では「携帯電話の料金プラン」などだと思います。 しかし、”ナゼ、料金プランが複雑化しているか”というと、それはケータイの利用者によって求めるものが違うからです。ある人はネットも電話も使いたいし、ある人は電話さえかけられればいいわけで。 このことが、示すように「複雑さの原因」は「人間活動の反映」だと言われていました。 人間が多くを持ち、多くを求めるから社会は複雑になっていく、と。

ものすごく当たり前のことかもしれませんが、自分が面白いと思ったのは、最近ではこの「複雑化を整頓する流れ」が流行りだしていることかなーと思います。 一番有名どころは「断捨離」がもてはやされていることです。 断捨離とは、Wikipedia様に御伺いしたところ、

ヨガの「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え。単なる片づけとは一線を引くという。
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる

らしいです。

そして、働き方のスタイルとしてのノマドワーカーもどんどん増えてブームとなっています。 モノを手放し、身軽になり、複雑さから逃れる simple is the best そして「簡潔さは力なり」というのはこれからの時代の流れのような気がします。 これからは昔ながらの「高級車を持ち、立派な一軒家を持つ」という保持や移動のコストが高い「物持ち」は”かっこわる”くて、 短パン サンダル スーツケース一つ で飛行機に飛び乗り、世界を移動する人の方が”かっこいい”と言われる時代がくるのかなーとか。 ←実際にこういう人を空港で見て、個人的に超かっこいいと思った 何その身軽さ!みたいな

そして、肝心の ものごとをどうすれば簡潔にできるのか? という問いには

物事の本質を理解できれば、無駄なものを削ぎ落して物事を簡潔に表せる

とのこと。

プログラミング言語開発の親から出るこの言葉にはどれほどの重みがあるか。
(そして何がかっこいいかというと、この人自身が偉い人なのにとてつもなく身軽そうに見える人だから!)

考えてみると、まつもとさんの話も、NaClの井上さんが話された話も、

「物事の本質を理解する」「相手のニーズを理解する」は根が同じ感じがする。

つまり、”肝心要を押さえてしまう”ことであると。

自分たちがこれから生きる時代には、「良いものを欲しいだけ」では破滅してしまうのかもしれない。
「これだけは手放せない」ものを、必要十分なものを、見つけて尖らせ続けることが幸せになる方法なのかもしれない。
様々な場面で、さまざまな面において。

各所で、似たような事が言われているのできっとこれがこれからの生き方の一つのスタンダードになるはずです。
fin

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